それは 小さな出逢いでした。けれどもその小さな出逢いこそが俺の運命を変えるだんなんて、そんなこと。一体誰が想像したでしょう。一体誰が望んだのでしょう。小さい也をしているくせして、小さな手をめいいっぱい伸ばしても俺の胸元ぐらいしか届かないくせをして、アラジンは誰よりも何よりも大きな生き物でした。不安を覚えるどころかただ傍にいるだけで頼もしいと想える、そんなアラジンとの出逢いは俺の世界観をぶち壊したばかりか「大きい」という単語が意味する本来の形を身をもって教えてもくれました。生まれてこのかたはじめてです。はじめて素直に誰かを尊敬したように、その背に大器の器というものの片鱗を垣間見たような気さえします。だからこそ、そんなアラジンが云ってくれた言葉に恥じない人間でありたい。対等でありたい。その背を預けるに相応しい相手でありたい。アラジン 俺もお前が好きです。お前を誇りに想っています。お前に出逢えた奇跡に感謝すらしています。待っています。約束の場所でお前を待っています。必ず逢いましょう。そして、再会するその時はお互いに笑顔でありましょう。
だから その日まで。弱い俺を捨てることの出来るその日まで 涙はとっておこうと想います。





それを うんめいとよべるなら(わたしはいのりをすてましょう。ひていしつづけてきたかみにだって すがりつく。)(20100212)