世界があなたの為だけに存在すれば。そうであったならあなたと共に呼吸をしてあなたと共に指を絡めあいながらひとつになって生きることが出来たでしょう、愛し合うことが出来たでしょう。などと嘯きながら、今宵もまた夢物語を奏でる愚かな歌を口ずさむ。近藤と唇の端から零れた音は行き場のないこの歌と枯れ果てて、きっとこの恋ですら明日になったら忘れてしまうのだろうけれど も。(そうして繰り返す。明日になったら また 僕等は新しい恋をするのだろう。)
きみのなをくりかえす(おわってしまったこいは いつだって とおすぎるので)(20100221)