あなたが照らすものを知って、あなたが慈しむものを感じて、あなたが守りたいものを見つめて。覚えていますか?近藤さん。誰かの為に太陽であり続けるあなたを楽にしてあげたかったと云ったなら、あなたは笑ってくれましたね。いつだったかふとした瞬間に伝えたあの言葉、あれはね嘘も偽りでもない僕の本心だったんですよ。不器用なくせをして一生懸命なあなたを見ているうちにあなたを労わりたいと願う情が自然と零れてしまったんでしょうね。信じられないかもしれませんけどきっとあなたの助けになりたかったのでしょう。だから、一方的に告げたそれにたいして形作られた笑みの意味を考えないようにしていた僕にあなたのことをどうこういう資格なんてないことぐらい分っていましたけどね。それでもね 近藤さん。僕があなたの太陽になってあなたを照らしてみたかったんです。愛していました。多分ね それくらいにはあなたのことを愛していたんですよ。(今更こんなことを云ったところで優しいあなたは信じてくれないかもしれませんけどね。それでも、誰かの為にしか泣けないあなたに抱いたそんな愛も確かにあったのです よ。)
たいようごっこ(誰があなたを照らしてあなたは誰を照らすの?)(20100221)
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