日に透ける金色の髪を見て、まるで太陽のようだと比喩する子供に与えられた淋しさは人知れず野に咲き誇る可憐な花を愛でるときの慈しみさと似ている。欠落した筈の眠りを揺り起こすような一途さは歯がゆいようでいてくすぐったく、不可思議と込み上げるそれはもしかしたら地上で生きる彼等が愛と呼び育む感情そのものなのかも しれない。
(お前が与える光こそが何よりも増して 眩いのだろう。太陽と名付けられた俺ですら 慈しむように照らすのだろう。)





きみのひかりとぼくのひかり(ぼくにはきみが必要なんだよ。誰だってね ひとりで輝くことなんて出来やしないんだよ)(2010032)