掻き抱いた情が指の先から溶けて消えてゆく。あの人に対して抱いた純粋な情、一体いつから形を変え色さえも塗り替えてしまったのだろうかと省みたところで真っ白き布にぶちまけた汚点を消せるはずがないことを理解しながらそれでも無駄な足掻きを繰り返す愚かさにあえて意味を見出せというのなら、あの人への執着の終着を自ら導き出そうと乞い願っているからなのだろうか。ならば、どうか。一秒毎にあの人を汚しゆく情欲がどうか真っ黒く染まってしまう前に愛しいと書いて殺したいと疼く心音を誰か今すぐに 止めてくれ!(あの人への愛を餞に狂いの渦に飲まれるその前にどうか 俺を 殺してくれ!)





神様とやら あんたが哀れな子羊を救いたいのなら(20100317)