まークンが倖せなら俺も倖せ。まークンが嬉しいなら俺だって嬉しい。一緒がいい。ずっと一緒にいれたらいい。でもね、まークンの願い全てが叶いますようにとは願ってはあげられない。だって、まークンの一番を誰かに渡したくない。まークンの隣だけは譲れないんだもの。まークンが俺だけのものになればいい。俺だけのものであってくれたら、どんなにと。そう、想っていたのにな。まークンに好きな人が出来て、その人と結婚するんだって云う。まークンが選んだ相手がまークンを選んだ。俺は選ばれなかった。嘘だって云って。選ばれなかった意味を理解したくないよ。わけがわからないと頭の中の色んな回路が悲鳴をあげて、どうして、とか。なんで、とか。そんな言葉で埋め尽くされるばかり。でもね、まークンの哀しむ顔は見たくないんだ。だから、笑う。正直ショックがでかすぎて立ち直れないけれど、なんとか笑うことは出来る。泣いてしまいたけど我慢する。大丈夫。まークンが大好きだから笑うよ。祝福だってしてあげられる。(すぐに離婚して、俺の元に帰ってきますようにって呪いも込められているけど ね)おめでとう。まークンおめでとう。まークンにとっての一番は俺じゃなくても俺にとっての一番はまークンだけだよ。誰かのものになっても愛してる。愛してるから 笑えてるよ。(でもね。嘘でもね。俺以外の誰かと結ばれるまークンの倖せ 祝福なんてしたくなかったな。)





懺悔を知りません(山田と船橋/少し未来のまークン結婚話。 20110223/アンナベル)