私の知らない望美が笑っている。その瞳に、哀しみを宿して。私の知っている望美はそんな風に感情を隠して笑わなかったわ。私の知っている望美は少し甘えん坊で、何かを喪失した疲れた顔をしなかった。諦めをしらない真っ直ぐな眼差しがとても綺麗だった。綺麗だった のに。ねぇ 望美。貴女は 誰?優しい瞳をした昨日までの望美は何処へ行って しまったの? 秋を恨み(朔と望美 幾度目かの逆鱗を使い疲れ果てた望美 20110224/アンナアベル)