近藤の強さは鋼鉄であるかの如く頑丈であり、誰も彼もを魅了する太陽のように眩い。そのくせ、誰も彼もに寛容なのである。
差し出される手は緩やかな熱を帯び、近藤の志のように澄んだ瞳には不変が映る。ガタイの良い外見とは裏腹な、細部に至るまで、凛、と。一本気の通った所作は、近藤の人となりと交わることにより美しささえ感じることだろう。そんな近藤が、真撰組の魂であると同時に誇りであることが、総梧にとっての誇りでもある。故に、羨望する。近藤に触れるたびに、総梧は彼と云う白きキャンパスに、身震いするほどに美しい夢を 描いてみたくなる。
僕を弱くするその指先が 憎い(20091227)
thanks / リラと満月