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「あんたの余裕を根こそぎ掻っ攫ってやりてぇ。俺がどんなに切羽詰ってるのか一向に理解しないあんたの世界観をぐちゃぐちゃに破壊してやりてぇよ。何でこんなことを云うのか理解してねぇだろ?理解しきれねぇだろ?なぁ 近藤さん。俺は何回あんたに好きだといった?何回あんたを愛してるって云ったか覚えてるか?少しは伝わったのかと想ってたけどよ、本当は俺があんたにどんな想いを向けていたかなんてこれっぽちも分かっちゃあいなかったんだよな。だから何度あんたに想いを告げたかなんて興味ないって顔で受け流すことが出来たんだよな。冗談だと想ったんだろ?あんたをからかってるってそう想ってたんだろ?分かってるよ、分かってる。あんたは誰のものにもならないってことぐれぇ分かっているつもりだよ。だから、誰のものにもならないのならいくらでも我慢できたんだよ 俺は。あんたを困らせたいわけじゃあねぇから、傍らにいられるのなら全てを抱え込んだまま墓までもっていくつもりだったんだよ。あんたにとっちゃあ迷惑でしかねぇんだろうけど、そうやって生きていこうって覚悟してたんだよ。なのによ、近藤さん。あんた自分が何をしたか分かってるか?分からないって顔してるな。ははははははは!何だってあなたは神経を逆なでするのが上手いんだろうなぁ。あんたはいつもそうだよな。真っ直ぐで正しい。でもな、俺はその正しさが鼻に付いてあんたが愛しいのか憎らしいのか時々分からなくなる。愛しくて愛しくてしょうがないってのに同じくらいの比重で殺してぇって体が疼くんだよ。なぁ なんであんたよりにもよってあの女なんだ?誰のもにもならない筈のあんたがどうして心を傾けた?あの女に陶酔したばかりかよりにもよってあんたのもてる全てを捧げようとしたんだ?なぁ 近藤さんよ。耐え忍んできた俺にとっちゃあその行為が既にとんでもねぇ裏切りだ。許容の範囲を超えてる。こうまで見事に追い詰められりゃあ理性もへったくれも関係ないわな。俺が哀れか?不憫か?受け入れる気なんてはじめからないくせにどうしてあんたはお優しいんだ?慈悲か?自愛か?あんたなりの拒絶の仕方って奴か?結局は情けはくれても愛はくれないんだろ?俺を愛しちゃあくれないんだろ?なぁ 近藤さんよ。俺はそんなもん求めちゃあいねぇんだよ!欲しいのはひとつしかねぇってことぐらい鈍いあんたでもわかるだろ?それとも何だ?そんなものもらって俺が喜ぶってあんた本気で想ってんのか?だとしたらあんた、自分がどれだけ残酷なことしてるか分かってるのか?いつもそうだ、いつだって!いつだってあんたは俺を殺す。あんたの優しさは凶器だ!何度も何度も奈落に突き落としていつだって俺を殺すんだよ。なぁ 近藤さんよ。あんた、本当はお綺麗な場所にいて俺がのた打ち回って苦しんでの見て嘲笑って楽しんでたんじゃあねぇの?そうじゃなきゃこの仕打ちはねぇだろうよ。違うって否定されても、もうそうとしか考えられねぇよ!なぁ もう やめようや。中途半端な優しさで俺の首を絞めないでくれ!窒息するほどに優しい抱擁で俺を殺さないでくれよ!愛をくれないあんたに求めるのは0か1か、それだけだ。だから、廃人になるまであんたを犯し殺してやるよ!俺の苦しみを痛みを全部刻み込んで注いでやる。そうすりゃあ少しは理解してくれるだろ?逃げようなんて想うなよ?逃げたところで地の底まで追いかけてやるけどな。覚えておきな 近藤さん。あんたに選択権はねぇ。俺を受け入れることしか選べねぇってことを骨の髄まで刻みこんでやるよ。愛してる 愛してるんだよ 近藤さん」
理性の壊れる音はいつだって儚く美しいもので。それは、泣けないトシの哀しい狂気。
愛と殺意は繋がっている(20100108)