[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。
生まれたての。泣き虫ルークに「ルーク様が泣くと、ルーク様の声に驚いた花が散ってしまいますよ。あんなに綺麗に咲いているのに可哀想ですよ」と。鳥篭に捕らわれた小鳥を諭すかのように慰めた過去は、懐かしい記憶であるように想えて実のところ数えれば片手が余るほどに 新しい。共に過ごした長いようでいて短かすぎた歳月は、何故だかいつも都合のいいように補正された美しさばかりが際立ってやるせなくなるのだ、と。少なくともあと数十年は続いていくのであろう苦悩と愛情とが入り混じった延長線は、ものの見事に途切れてしまったのだなとガイはあの日を振り返る。
覚えてるか ルーク?泣き虫だったお前が好きだったあの日の花が咲いてるよ。なのに、どうしてお前がいなんだろう。取残されてしまった花がお前を求めて息吹いても、お前だけがそれを感じることが出来ないんだんて そんなの。なぁ ルーク、寂しいよ。
お前のいない春は、とっても とっても 寂しいよ。
さみしいはるのよあけをねがう(きみがいない)(きみだけが いない)(20100111)