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ルークの抱く正義に色はない。そもそも、強引に押し付けられたそれを正しいかと決断することさえ赦されない子供に正義もくそもあったものではない。子供の癖に子供ではいられず、子供の振りすら叶わない ルーク。生き急ぐように年を重ねようと無理をしたって大人になんてなれるわけがないのに、それでも早く大人になろうとする ルーク。そうして。結局は無理をしすぎて泣くことが出来なくなってしまった ルーク。そんなルークが望める正義などはじめから存在しないことを誰もが熟知していながら誰もがルークの選んだ(違う。選ばされた、だ。)決断を称える不可思議なパラドックスの渦中の中でひとり背筋をピンと伸ばす後姿は、まるで 道化だ。そう遠くない未来、ルークは殉教する。その身を犠牲にすることで自分を否定する彼等を救うのだろう。

なのに、ルークの抱く正義にあくまで 色は ない。





漠然リアルタイム(20100109)
thanks / Chicca