もし、ルークが生きていたら。もし、ルークが生きることを赦されるそんな世界があったとしたら。幾度となく想定し仮想されるルークの未来はおそらく美しいものでは、ない。権力の渦に巻き込まれ翻弄される生き方は哀しいあの子に不似合いだったに違いないと想う反面、そんな姿を見ることが叶わない現実を酷く残念に想う自分をガイは未だ捨てられずにいる。ガイは捨てられないものを沢山抱えている。捨てることは、あの日を境にやめてしまったから膨れ上がるばかりのそれを大切に大切に抱きしめている。重く圧し掛かる自分のそれに加えルークの業さえも背負うことで、未だ何処かで彼と繋がっていられるのだと想い込みたい執着を。未練を。一体 誰が笑えると云うのだろう?
もし、ルークが生きていたら。もし、ルークが生きることを赦されるそんな世界があったとしたら。
今度こそ ガイは。
誤った未来を選択しようとする自分を何の躊躇いもなく殺すことが 出来るのに。
たとえばのはなしをすると して(20100112)